EP3. いざ、面接
目星を付けた会社何社かにスッカスカの履歴書と共に応募。
よく覚えていないが、なぜか楽器が得意なことを全面に押し出した内容だったと思う。
就活なんてしたことなかったにしてもひどい内容だ。
そんなひどい履歴書にもかかわらず、そのうちの1社から「ぜひお会いしたい」との返信が。
当時金髪バンドマンだった私は髪を黒く染め、髭を剃り、冠婚葬祭用に買ってあったスーツを引っ張り出してきて何とか面接ができる格好となった。
面接当日
その会社は雑居ビルの一室にあった。
事務所という表現がしっくりくるそのオフィスは社長席を含めて4席と来客用の2席がギリギリの非常に狭いものだった。
どうやら社長が脱サラをして始めたばかりの会社のようで、これから社員を増やしていくとのこと。
ひととおり履歴書の説明を終え、(とはいえ説明するような中身なんてほとんどなかったのだが)
「わかりました。ではxx月から来てください。」
「現場に出られるようになるまで研修を行います。研修中の給料はありません。」
(現場ってなんだ?研修ってどれくらいあるんだ?)
色々わからないこともあったが、せっかく未経験で採用してくれると言ってくれているのに、アレコレ聞いて相手の期限を損ねた挙げ句に落とされるみたいなことになったらたまらない。
また、IT業界のことを何も知らなかった私はそういうものかと納得することにし、面接は終了した。
続く…