ITエンジニアの転職の面接時に気をつけておきたいこと
転職4回(5社)、そのうちの3社で面接官を担当した筆者が、中途採用の面接において気をつけておきたいと思ったことをまとめました。
未経験者の方にも役立つと思うのでぜひ参考にしてみてください。
TL;DR
- 技術力のみならず、技術で会社に貢献できることをアピールしよう。
- GitHubや技術ブログなどで自分の強みをアピールしよう。
- IT業界の構造を知っておこう。
派遣・常駐エンジニアの面談とは見られる部分が違う
派遣・常駐エンジニアを長くやっている方は面談(面接と言うといろいろややこしいことになります)に慣れていらっしゃる方も多いと思います。
ただ、派遣・常駐エンジニアの面談と採用面接では企業から見られる部分がかなり違います。
派遣・常駐エンジニアの場合
- 今行っている、もしくは直近行う業務の経験、技術があるか
- 単価が能力に見合っているか
- コミュ力が最低限あるか
など、良くも悪くも即戦力として動けるかどうかが重要となってきます。
正社員エンジニアの場合
- 会社が将来行っていく業務に対しての適正があるか
- 成長性、成長意欲があるか
- 会社の文化に合うか
といったように長い目で見てその企業にとって貢献できるかが見られることが多いです。
また、
など、エンジニアリングの能力だけではなく強みを持っているかどうかも重視される傾向があります。
自身の技術力がどのようにその会社に貢献できるかをしっかりと考えてから面接に望むようにしましょう。
面接官と応募者は対等ではない(ことが多い)
ITエンジニアの転職に限らない話ですが、あくまで(建前上は)企業と応募者は対等であるとされています。
この"建前上は"と言うのが結構重要です。
たまに転職指南のサイトで「企業と応募者は対等なのだから、へりくだる必要はない」というようなことが書いてありますが、現実問題としては
応募者 = その企業に入りたい
企業 = "応募者が良い人材であれば"入ってもらいたい
というケースが多いと思います。
その場合は"少し"へりくだったくらいの感じが良いと思います。
ただし、へりくだりすぎていたり媚びたりするのはNGです。
その他、準備しておきたいこと
GitHubにソースを上げておく
エンジニアの実力を測るにはコードを見るのが一番です。
自分の書いたコードをGitHubに上げて、職務経歴書の「その他」欄にでもURLを貼っておきましょう。
当然、業務で書いたコードを上げてはいけません。
プログラミングのテストがある企業もありますが、殆どが制限時間内に回答するものなので「この人がどういう仕事をするか」までは見れません。
- テストコードをしっかり書いているか?
- きちんとした設計ができているか?
- コミットコメントはしっかり書いているか?
など、口頭でアピールするより確実に伝わるのでおすすめです。
技術ブログを書く
GitHubにソースを上げておくのと並んでおすすめなのが技術ブログを書くことです。
必ずしも最新技術について書く必要はなく、
「コンフィグファイルから〇〇の項目一覧を抜き出すワンライナー」
みたいな小ネタでもOKです。
継続して発信していることが大事です。
IT業界のことを知っておく
技術はあるけど、自分がいる業界のことを知らないエンジニアって結構多いのではないでしょうか。
例えば誰でも知っている企業であるAmazonやYahoo!、楽天などの収益構造って意外と知らない人も多いのではないでしょうか。
自分の応募しようとしている企業はもちろん、同業他社を含めた業界の調査も行っておくと良いです。
その上で上記の「自身の技術でどのように会社に貢献できるか」をしっかりと考えると良いと思います。
併せて、他の業種と同様に
- 企業研究
- 自己分析(強み、弱み)
- 目指す将来像
などをしっかりとしていけば良いのではないかと思います。